第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
『狭心症…』
「はい…なので…今すぐに…!」
『いつ…死にますか…』
医者は分からないと言った
「持っても3年…くらいかと」
『そうですか…なら、その間に…やりたいこと全てやってきます』
このまま入院しろと言われたけど、私は首を横に振った
『良いです…手術も受けません』
いつか来る死が少し早くなっただけだ
ボーッと考えていると診察室のドアが開いた
「凛!」
『一政…様…?』
現れたのは雨月家の当主…一政様
「何故勝手に決めるんだ!」
『…いいんです…手術とかは受けなくて…その代わり…お願い聞いてくれませんか?』
そうして、バラバラになった”キセキの世代”と”6人目”まとめあげてきた”マネージャー”は違う道へと歩き出す