第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
赤司「……っ」
”すべてに勝つ僕はすべて正しい”とはどの口が言ったんだ
間違えた…
凛のノートから退部届けが挟まっていた
”渡さなくちゃいけないのに…あんなに辞めたかったのに…今は辞めたくないって思ってる。だから…決心がつくまでここにしまっておこう”
渡すつもりはあったのだろう
もう既に全て書かれていた
泣きそうになった
そして…病院に行くと必ず門前払いされた
「今は会える時じゃないの…」
「ごめんなさいね」
一過性のパニック障害になってしまったらしい
赤司「じゃあ…これ渡して下さい」
それは僕が自分で書いた手紙