第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
私、何もしてないと泣き叫ぶ
仲間からの裏切り、両親がいない事への苦味、争われる時期当主の座
「雨月さん、落ち着いて!」
「先生!」
「安定剤!早く!」
「雨月さんのお友達?少し外に出てくれる?」
赤司は無理矢理外へ出された
『いやぁー!』
中から聞こえくる凛の叫び声に赤司はギュッと手に力を入れた
数時間後──
「落ち着いたわよ。良かったら中に入って?」
看護師に言われ赤司が中に入ると、静かに眠る凛の姿
赤司「凛…」
『ごめ……な…さ……』
ツゥッと一筋の涙が流れた