第10章 日常
大我「気が付いたか、凛!!」
黒子「大丈夫ですか!?」
触れようとした二人の手を私は怖くて……払ってしまった
『あ……』
二人を見ると驚いた顔をしていた
『あ……ぁ……ごめ……なさい…』
カタカタと震え出す体
殴られる?蹴られる?罵られる?
違う……
────嫌われる
『ごめ……なさい!!ごめんな……さい!!ごめん……なさい!!』
謝りながら出てくる涙
しゃくりで上手く言えないけど何度も何度も謝る
『いい子にしてるから……!!』
だから、捨てないで
殺さないで……
ガラリと扉の開く音で私の意識は途絶えた