第37章 誠凛高校VS海常高校
黒子「パーフェクトコピーの強みはキセキの世代全員の技を再現し、それを状況に応じて複合使い分けが出来ることです。再現という事は一つ一つは今まで戦ってきたキセキの世代と同じ、そしてうちには彼らと互角以上に戦ってきた選手が1人います」
その言葉に全員驚いたように見つめた
黒子が言ったのは誰をコピーするか予測すると言うよりも誘導する事だ
誠凛が今の黄瀬を止めるにはそれしかない
ミスディレクションには技術だけではなく、相手の仕草や癖を読み取る事も必要になる
そして日頃から人間を観察し訓練している黒子なら、可能性はある
黄瀬のプレイ傾向癖を見抜き、次のプレイを限定する
だが、バスケットにおいてプレイの選択肢は状況次第で星の数程ある
残り2分足らずでそれを実現するのは黒子と言えど至難の業になる…が…