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バスケと儚き少女

第35章 灰崎登場


『…はい』

凛は持っていたバッシュを灰崎に返した

『…貰うって言うのは嘘です…でもバスケを辞めないで欲しいです』

ホントに悪いと思ってるのか深々と頭を下げた

『じゃあね』

行こうとする凛を灰崎は再び追い詰めた

『っ!』

灰崎「そうだな、ならこうしようか凛」

俺がもし、今度バスケで涼太に勝てたらお前は俺のもんだ──…

『っ…な!』

灰崎「楽しみにしてろよ?」

灰崎はクセの親指を舐めて行ってしまった

『……いいでしょう…』

絶対に涼君が負けるはずない…とその目は強く訴えていた

─────
───


そうだ…残った奴らの方がな…
そしてあの約束も…

高く振り上げたバッシュを灰崎は捨てる事が出来なかった

『…バスケ、辞めないで下さい』

灰崎「……お前はいつもそうだな」
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