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バスケと儚き少女

第35章 灰崎登場


灰崎はそのまま火が燃えている焼却炉にバッシュを放り投げた

バッシュは放物線を描いて焼却炉に入…らなかった

『っ!要らないならもらいます』

灰崎の行動を読んだ凛が焼却炉とバッシュの間に飛び込み、バッシュをキャッチした

灰崎はチッと舌打ちしたが話を続けた

灰崎「本当に悪い奴や怖ぇ奴だっているんだぜ」

灰崎はじゃあなと言って歩き出す

灰崎「同情なんてズレたこと思ってんじゃねーよ、残ったお前らの方が可哀想な目に合わねぇとは限られねぇんだぜ?」

そう言い手を振る灰崎を凛は追っていく

『テツ君は部活に戻ってください!』

灰崎と凛が見えなくなるまで黒子は見続けた

────────

ドンッと凛は壁に追いやられた

『っ…!』

灰崎「どういうつもりだ、凛」

お互いに睨み合いながら、互いを見る

『…どういうつもりもこういうつもりもないよ』

灰崎「テメェ…」

『要らないならもらってもいいでしょ』

フンっと凛は顔を背ける

灰崎「誰もやるとは言ってねーだろうが!」
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