第35章 灰崎登場

『元仲間と、今の仲間の戦いに茶々を入れられたく無かったので…それに青峰君1人でやるつもりだったんでしょう？』

私の問いかけに青峰君は驚き、黙る

『…今まで私はあなた達に守られて、そして突き放された…けど今は守りたい人達がいるから…！その人達が悲しむ顔は見たくないから』

青峰「守りたい人達…」

青峰君は何か考える様に私を見つめる

青峰「(俺が１番守りたかったのは…)」

目の前にいる儚くも強い少女

何をしても、その強さは失われることは無かった

青峰「オレも…入ってるのか？」

きっと頷かない、俺は大切なお前を自分から壊した

『…入ってますよ』

青峰「…！」

『どれだけ傷付けられても、仲間だった時の記憶はなくなりませんよ…』

溢れそうになる涙を必死で我慢して目の前の少女を抱き締めた