第34章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
大我「(スゲー汗……当たり前だ、オフェンスではポイントガード、ディフェンスではセンター……一人二役こなしてるもんだ。それだけ木吉先輩は……)凛……」
『?どうしたの?』
呼ばれた私は大我の前にしゃがむ
大我「頼みがあるんだ……これ捨ててきてくれねーか?」
そう言って渡されたのは辰兄と兄弟の証しとして持っていたリング
『え……?』
それに私とテツヤ君は顔を見合わせる
そして大我の真剣な表情を見て、私も真剣になっていく
『いいの?辰兄との大切な思い出の……』
大我「いいんだ、持ってても俺には未練でしかねー。それにタツヤとの過去とお前らとの未来じゃどっちが大切か何て決まってらー」