第1章 トリックオアトリート▼高尾和成(R18)
「あッ、だめ…かずな…っ!」
「ん、イきそう?」
「うんっ、もう、いっ…ちゃ!
あっ…!」
「……いいぜ、俺も、そろそろやばい」
ちゃんの白く細い肩をぐっと強く抱き込んでまた熱を打ち付けた。白い靄がかった視界がはっきりとした明暗へと変わり、息が詰まる。刹那、弾けるように白濁の液体が溢れた。
「ッ、………」
「あっ、ッ…ふ、ああああ!」
熱がまた、弾ける。
***
その後なんだかんだ同じベッドで繋がったままピロートークっつーの?を楽しんでいたら漸くちゃんに眠気が襲ってきたらしい。俺の腕の中で夢の世界へと飛び立っていった。
今日は友達の家に泊まると俺の家に来る前から家に連絡をしていたらしい。『それってこうなること期待してた?』って聞けば顔を赤らめて枕に押し付けちゃった彼女。その姿にまたもう一回したくなったのはまあ、仕方ない。
行為の余韻を残す涙跡に口付けて、ぐっとちゃんを引き寄せた。
「おやすみ」
また、夜は耽る。
おわり