• テキストサイズ

月刊少女野崎君の短編集!

第16章 貴方が幸せになるなら【野崎梅太郎】


私は、仲良くなるにつれ、分かったことがたくさんあった。


ーーーー嫌な事だって、分かってしまった。


それは、千代先輩と野崎先輩が友達以上の関係だと言うこと。
私の恋は、ここで叶わぬものとなってしまった。
だが認めたくなくて、
"恋人"だとは決して言わなかった。
御子柴先輩も、そう言ってくれた。


夏希「友達以上の関係だったんですね、千代先輩と野崎先輩は。」


御子柴「まあな。
俺も詳しい事は分からないけどな…。」

夏希「そうですよねー。」

ここは、野崎先輩の家。
今日も私は野崎先輩の家でアシスタントをしていた。
…御子柴先輩に、相談しながら。


野崎「佐倉。ここも頼む。」


千代「はーい!」


夏希「こうしてみると、もう、恋人以上みたいに見えます…。」

そう考えると、
自然と涙が溢れそうになった。


御子柴「あんま深く考えんなよ。」

御子柴先輩は、いつも私を気遣ってくれる。
その優しさが、逆に泣きそうになる。


夏希「ちょっと、御手洗い借ります。」

私は、その場から逃げるように去った。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp