第11章 耳と尻尾【御子柴実琴編】
両替機を見つけて、 500円玉を入れた。
まだドキドキする心を静めようと深呼吸をした。
少し落ち着いて、
御子柴の所へ行こうとしたーー…。
男1「お姉ちゃん、今一人?」
男2「暇かな?俺達と一緒に遊ぼうよ~」
よくわからない二人組から声を掛けられた。
夏希「あの…、私待ち合わせしてるので…。」
男1「え~いいじゃんいいじゃん遊ぼうよ~」
男のしつこい誘いに苛立ちを覚えた。
夏希「…遠慮しておきます、私を待ってる人がいるんで、失礼します!」
私は、踵を返して戻ろうとした。
すると、腕を引っ張られ、
男に捕らえられた。
夏希「な…、何するの!離して!」
男2「ちょっと遊ぶだけだよ?」
夏希「嫌だ…!」
こんな奴らと遊びたくなんてない。
御子柴と遊ぶ方が何百倍も嬉しい。
御子柴…ッ…。
夏希「御子柴…助けて…!」
御子柴「オイ、てめぇらなにやってんだよ。」