第11章 耳と尻尾【御子柴実琴編】
御子柴side
夏希は、苦笑いを浮かべてOKしてくれた。
だが、何をするかは絶対に言えない。
なぜなら、お題は
『好きな人に告白する』
事だから。
分かるとは思うが、俺の好きな人は夏希だ。
出会った時から好きだった。
最近は一緒に話せるようになって、
幸せな日常で溢れた。
"告白"だなんて口が裂けても言えないから、
取り敢えず
『デートをする』
とだけいっておいた。
すると、夏希は疑いもなく頷いてくれて、
そのままゲームセンターに向かった。
夏希「御子柴!
この前言ってた新作のゲームってこれか!?」
夏希が、可愛い顔ではしゃいでいる。
…かわいいな。
御子柴「あぁ、そうだ。やるか?」
俺が誘うと、
夏希は笑顔で頷いた。
夏希「ありがと、御子柴!」