第7章 乙女ゲー【御子柴実琴】
それから、私達は急速に仲良くなった。 一緒に帰るようになり、
休み時間に話すようになった。
そして私は、
御子柴君を、
ーーーー好きになっていた。
御子柴「ーーでさ、あいつがいきなりのヤンデレ設定ってヤバイよな!」
夏希「うん!でも、この子もヤンデレかかりそうだよね!」
私達は今日も、一緒に野崎君の家に向かっていた。
夏希「あと、途中で隠しコマンドありとか凄かった!」
御子柴「乙女ゲーもすごいよなぁ!」
"御子柴君好きです"と言いたいが、
乙女ゲーの様にはうまくいかない。
御子柴「そういや、夏希って好きな奴いないのか?」
夏希「好きな人かぁ…。」
それは、御子柴君だよ。
と喉元まで来た言葉を飲み込んだ
夏希「へへ、内緒だよ!」
御子柴「なんだ!?…いるのか?」
御子柴君の顔が真剣な物となった。
夏希「いる、よ」そう零れた言葉を聞いた御子柴君は、
複雑そうな顔をした。
御子柴「俺も、いる」
一瞬の期待と、一瞬の心の痛みができた。
夏希「そっか、お互い頑張ろうね…!」
御子柴「そうだな!」
そして、私達は野崎君の家でアシスタントをした。