第4章 合コン【堀政行】
家に帰宅し、制服を脱いでいると、私のスマホが鳴った。
美紅『夏希~!合コンの日程だけど、明日の午後7時から!だから明日はオシャレしてきてね~!』
夏希「あ、明日!?早い…!!」
まだ気持ちが成り立ってないのに。
夏希『あ、明日!早いね…!』
美紅『いや、明日しかみんな空いてないから…。ごめんね!!』
夏希『ううん、大丈夫だよ!じゃあまた明日~!』
よし、今から服買いに行こ。
私は、ここら辺で一番広いデパートに来た。
オシャレそうな雰囲気の店へ入って良さげなものを探していると…。
?「ん?黒川か?」
夏希「へ??あれ??………堀先輩ぃぃ!?」
びっくりするどころではなく、私は跳ねた。
なぜかと言えば、
多分お分かりだろうが、
私の好きな人が堀先輩だからだ。
堀「黒川も買いモンか?」
夏希「ハイ。明日用事がありまして…。服を買いに…」
堀「奇遇だな。俺もだ。明日用事があるんだ。」
夏希「堀先輩も洋服を買いに?」
ふぁぁぁぁ私今堀先輩と話してる!
私の心臓は破裂寸前だ。
堀「な、なぁ、黒川、お前、俺の服を選んでもらってもいいか?俺じゃ全く分からなくて…。」
夏希「ふぇ!?い、いいんですか!」
堀「あぁ。お前ならセンスありそうだし。」
夏希「ハイ!お願いします!」
私は、堀先輩に似合いそうな
チェックのカッターシャツとベストとスキニーパンツ、だて眼鏡、オシャレな帽子を被ってもらい、 想像通りの格好にした。
夏希「に、似合ってます…先輩!」
堀「そうか?サンキュな。じゃ、これ買うわ。ありがとな。じゃ」
夏希「さよなら~!」
今日はいい日だった。
そう思いながら私は自分の服を買った。