第3章 爽やかだけど…【若松博隆】
夏希side
私が、怪我した部員の手当てをしていると、若松君が結月ちゃんがパスしたボールにぶつかって気絶したらしい。
夏希「大丈夫かな……。」
私は、さっき怪我した部員よりもすごく心配した。
え、なんでかって?それは、若松君は私の彼氏だからだ。
優しくて、可愛い若松君を好きになった。
夏希「若松君~?大丈夫…?」
私はおずおずと保健室に入る。
入口で、保健の先生に留守番を頼まれた。
ベッドへ移動すると、若松君がおでこに湿布を貼られたまま気絶していた。
夏希「痛そうだな…大丈夫かな…。」
そっと、若松君の額に触れ、優しく撫でた。
若松「んんっ…?あれ、夏希…?なんでここに?」
若松君はゆっくり起き上がって瞼をごしごしこすった。
夏希「若松君が倒れたみたいだから、心配になっちゃって。」
私がそういうと、若松君は嬉しそうな顔をしたあと、子供みたいな拗ねた表情をした。
夏希「若松君?」
若松「……ねえ、夏希。好きだよ。」
突然の告白。
夏希「若松君!?いきなり!?私も好きだよ!」
と言った。すると、若松君は私をぎゅうと抱き締めて、
首筋にキスをした。