第17章 ずっと一緒にいようね【野崎真由】
夏希「可愛いなぁ…。真由…。」
そっと髪の毛を撫でると、普段見せない柔らかい表情になった。
夏希「ふふ、変わんないねぇ、昔と」
真由「ん…夏希…」
どんな夢みてんだろ、真由…?
真由「うん…結婚…しようね…」
夏希「っ!!」
小さい頃約束した事、ちゃんと真由覚えてたんだ…。
それだけで泣けてきた。
真由「ん……」
そんなことを思っているうちに、真由が起きてしまった。
夏希「あ、真由起きた?
じゃ、帰ろっか」
このまま真由の顔を見るといろいろやばいので、とりあえず真由の腕を引っ張って先導した。
真由「ねぇ、夏希」
夏希「んー?」
真由「明日もよろしく。」
夏希「朝、起こすのね、分かった。」
真由「ん…。」
真由は、ちゃんと私の手を握ってくれていた。
小さい頃の癖かな?と懐かしく思った。
その後、特に進展もなく、部活が始まり、柔道部と柔道部のマネージャーと立場が分かれ、
ずっと話していられなくなった。
そして、真由はモテるようになった。