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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第11章 最後の言葉


ん?参謀なったらあの隊服着れるの?あのスカーフがついたかっこいい隊服着れるの?

一回着てみたかったんだよね・・・・・

土「どうした?」
『ねぇ・・・・トシ・・・・・隊服ってそれになるの?』
土「ん?ああ、そうなるな」
『へぇ・・・・・・・』

トシは私の顔に煙草の煙を吹きかける。

『ぶあ!!目にしみる!!』
土「隊服なんかの為に参謀なるんだったらさせねぇからな」
『え~!!あ、敬語とれてた』
土「時々なってんぞ」
『え?あ、すいません。気をつけます』

言い直すとトシは私の髪を撫でた。

土「お前スリーサイズとか身長とか変わってねェよな?」
『身長は少し伸びたみたいですよ?スリーサイズは・・・・・副長が一番分かってるんじゃないですか?』
土「・・・・・若干胸がでかくなった」
『真面目な顔してそんなこと言わないでください!!』

こーゆーところが嫌いなんだよなァ・・・・・
別にほんとに嫌いなわけじゃないけど。

土「とりあえずはお前の正体知るのが先だな」
『そうですね』

パトカーを運転しているトシを見る。
うん、いつも通りかっこいいですね。

でも、私はどうなんだろう?
もし私が私じゃなかったら?もし得体のしれないものだったら?

もし、みんなの命を脅かすようなものだったら?

そうしたらもうみんなとは一緒にいられない。

私は何なの?

知るのが怖い。死にそうになった時よりもはるかに怖い。

もしこの手でトシを殺してしまったら私は・・・・・・

土「どうした?」

トシが心配そうに私の顔を覗き込む。ちょうど赤信号だ。

『怖い』
土「あ?」
『自分のこと知るのが怖い』

私がそう言うと、いきなりトシは笑い出した。

土「いつになく弱気だな」
『そんなに笑わなくても・・・・・・』
土「らしくねぇからな。まぁ無理もねぇか」

信号が青に変わる。

土「俺はお前のこと好きになった時から覚悟はしてる」
『・・・・なんのですか?』
土「お前に殺されてもいいって思ってる」
『はぁぁぁぁぁ!?』

バカですか!?何その意味不明な覚悟!!

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