第11章 最後の言葉
銀「瑠維・・・・大丈夫か?」
ここは廃校になった古い学校。真選組と万事屋はそろってその学校にいた。
心配そうな銀時の声。
『うん。でも、無理そうになったら呼ぶから』
銀「こんなチンピラ警察よりも俺が行く方がよくねぇか?」
土「誰がチンピラだ、コラァ!!」
銀「そうゆう言葉遣い以外に何があるってんだ!!」
とまた二人の小学生並のケンカが始まる。
一人では危ない。だから、みんなついてきてくれた。
この学校に真太郎さんが潜んでいるらしい。
いや、私を待っていると言ったほうがいいのか。
とにかく、私達は・・・・・私は覚悟を決めた。
銀時達には外で待機していてもらい、真選組のみんなにはついてきてもらう事にした。
心配そうな銀時や神楽ちゃん、新八君に手を振り、校舎内へと入っていく。
私は迷わずに体育館に向かう。
広く、戦いやすい場所といえばそこしかないのだ。
近「大丈夫か?」
沖「まぁ、ヤバくなったら呼んでくだせぇ。いつでも土方さんの首は切り落としますんで」
土「なんでオレェェェェ!?」
緊張感のないやりとり。
ここに入れてよかった。
『・・・・私、真選組に入れて幸せです』
近「!?」
『みんな優しくて、おもしろくて、強くて・・・・・今、最高に幸せなんです』
すると、いきなりトシが私の頭をわしゃわしゃと撫でまわした。
土「バーカ。これからも・・・・・・だろ?」
これからも・・・・・
あれ?弱気になってた?
『・・・・・そのくらいわかってるよ~。まったくトシは考えすぎなんだから、禿げるよ?』
土「はぁ!?お前俺が折角心配してやったのに・・・・・」
うん、わかってる。
『ありがとう』
土「!?・・・・・・ああ」
驚いた顔をしたが、すぐに微笑む。
かっこいいなぁ・・・・・・