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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?


『でかい・・・・・ねぇ、やっぱり総悟かジミーのにしてよ。それか銀時に持って来てもらって』

丈が長いのは腰ひもでどうにか出来るが、さすがに袖が長いのは無理がある。
捲らないと手が出てこない。

土「乾くまでだから何でもいいだろうが」
『そうだけどさぁ・・・・・・』
土「そんなに言うなら着るな」
『うそうそうそ!!ごめんなさい!!』

なんとか流しを死守する。それよりも・・・・・・

『水をくれ!!』
土「だろーな。飲み過ぎだ」
『二日酔いに効く薬とかないの?トシ、酒弱いから持ってると思ったんだけど・・・・・・』

私の一言にムッとしたが、無言でペットボトルに入った水と薬を置く。

『さっすがフォロ方さん!!用意周到!』
土「俺の分だ」
『絶対嘘でしょ!だって私のことおぶって帰ったんだし』

トシは少し驚いた顔をした。

土「覚えてるのか?」
『ううん。でも、おぶられて帰ったのだけは覚えてる。あったかかったから』
土「・・・・・そうか」
『飲んでいい?』

そう聞くと、トシは頷いた。
ペットボトルのふたを開け、そのまま流しこむ。一気に半分まで飲み干し、薬を口に入れそれも水で流しこむ。

土「腹壊すぞ」
『大丈夫』

中身を全て飲み干してしまうと、私は布団にダイブした。

土「オイ、飯くわねーのか?」
『ちょっと休んでからにする』
土「・・・・・持ってきてやる」
『ありがとー』

そのまま目を閉じた。
すると、布団が沈み込む。

『ん?』
土「・・・・どうせ俺らのこと庇ったんだろ?んなことしなくても俺達は・・・・・」

逞しい腕に抱かれる。ほんのりと煙草の香りが香ってくる。
気分が休まる。

『私がしたくてやったの』
土「少しは頼ってくれ。心臓に悪い」
『嫌だ。トシだってするから私だけじゃ理不尽すぎる』
土「嫌って・・・・・まぁ・・・仕方ねェか。お前はお前だからな」
『うん。ねぇ・・・・トシ・・・・』
土「どうした?」

真剣な顔で私を見る。私は満面の笑みでこういった。

『腹減った』
土「知るか、バカ!!」

思いっきり拳骨を喰らったのは言うまでもなかった。
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