第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
『さささささ・・・・・三億ゥゥゥゥゥ!?』
銀「・・・・・・・」
銀時の口から出たとんでもない額に私はあいた口が塞がらなかった。
『三億燃やした!?今朝まで三億当たったって有頂天になってたのにィィィ!?』
銀「お、俺じゃねー。いや・・・俺もなんだけど・・・・・」
『ふざけんなよ、この腐れ天パァァァ!!そんな金ないっつーの!!』
銀「だからどうするか考えてんだろーが!」
登「あんた達ィィィィ!!痴話げんかは外でやんな!」
二人で言い合っていると、お登勢さんにそう言われる。それもそのはず、ここは「スナックお登勢」のカウンターだからだ。まだ、店の開く前ではあるが、さすがにうるさかったのだろう。
『痴話げんかのレベルじゃないですよ!!勇者Lv.1がいきなりラスボス戦の魔王の前に放り出された感満載ですよ!』
銀「だいじょーぶだ。クラウドならセフィロスを、スコールならアルティミシアを倒せるさ!」
『誰がFFの話してんだァァ!!そりゃ確かにFFは好きだよ?でも今はその話じゃない!!』
銀「何か伝説の防具とか武器的なものを・・・・・」
そう言う銀時の頭を思いっきりジョッキで殴る。
『そんな都合よく防具とか武器とか手に入るんなら、RPGの面白さがなくなるでしょ・・・・・・』
ため息をついていると、お登勢さんに一枚の張り紙を見せられた。
登「あるよ、RPGの面白さをなくす方法が・・・・・」
私はその張り紙を見た瞬間、思いっきり銀時を叩いた。
『よっしゃァァァァァ!!ラスボス倒すぜェェェェ!!』
銀「いや、お前がラスボスだろ。この怪力女が・・・・・」
覚醒した銀時を、また戦闘不能にしてやりました。