第9章 困った時は、実家に行こう
『ただいま~!!』
銀「おー、おかえり」
新「おかえりなさい、瑠維さん」
神「今日の夕飯何アルか!?もうお腹ぺこぺこネ!!」
あれから私は銀時の所に転がり込んだ。
銀時はなにも聞かずに私をここに置いてくれている。そんな優しさに私は正直助かっていた。
万事屋の仕事を手伝いながら、当番制で家事をしている。
『今日はエビチリ!新八君、手伝ってくれない?』
新「はい」
銀「瑠維、お前宛てに仕事の依頼が来てんぞ」
『わかった、後で見とく』
万事屋の仕事はなかなか楽しい。いろんな人ともふれ合えるし、依頼に統一性が無いから、飽きることもない。
まぁ、私にまわってくる仕事と言えば、恋人のふりをしてくれとか・・・・・・変な依頼が多いんだけど・・・・・・
新「瑠維さん、何すればいいですか?」
『ん?じゃあ、エビの背ワタ取りと・・・・殻を剥いてくれる?』
新「わかりました」
新八君は素直でいい子だし、神楽ちゃんはおもしろくて可愛いし、銀時は・・・・・・・うん・・・・・
とにかく居心地がいいのに変わりはない。
でも、何か違う。
真選組にいる時は、もっとバカ騒ぎが出来た。
総悟と一緒に仕事サボったり、近藤さん茶化したり、ジミーをいじめたり・・・・・・
『ふぅ・・・・・・・』
新「瑠維さん?」
私の吐いたため息に、新八君が不思議そうな顔をする。
『ああ、ごめん。考え事してた』
新「・・・・そうですか」
新八君は何か言いたそうな顔をしていたが、すぐにエビと向き直った。