第7章 苦しいんですが?土方さん
『でか過ぎるでしょ。こんな子供いらないし』
小さくため息をついた。総悟はそんな私を見て、楽しそうだ。
『総悟ってさ・・・・・』
沖「何ですかィ?」
『私のこと好きだよね』
沖「今さらですかィ?」
『い~や・・・・・私と居る時楽しそうによく笑うからさ』
沖「そうですねィ。瑠維と居るとたいくつしねェからな」
総悟はまた笑う。普段はポーカーフェイスなのに私の前では大分変わる。それはトシが言っていた事だ。
『でもさ、恋愛系じゃないよね』
沖「・・・・・そうですねィ。ま、好きなもんは好きなんでさァ」
『そうだよね。私も総悟のこと好きだよ?弟みたいで可愛い』
沖「俺も好きですぜ。なんか姉上みてぇで安心するんで」
『姉弟?』
沖「みてぇな感じでさァ」
総悟と私は顔を見合わせると笑った。
沖「じゃ、俺は仕事に戻りやす」
『いってらっしゃい』
・・・・・・総悟って・・・・・なんか非常に可愛い生き物なんですけど・・・・・
土「なぁに話してたんだァ?」
『うげ!!』
腰に回されていた腕に力を込められ、私は潰れた蛙のような声を出した。
土「彼氏様を差し置いて目の前でいちゃつくたァ・・・・・いい度胸してんなぁ?瑠維」
『あー、総悟で癒されてたのに・・・・・一気に冷めた』
土「悪かったな。俺にはアイツみてェな可愛げなんざ持ち合わせてねーよ」
『うわーい、やきもちだぁ!』
トシを思いっきりからかう。すると、トシは私を更に締め付ける。
『ぎ・・・・ギブギブ!!』
土「妬いたらわりぃのかよ」
『・・・・ブフッ・・・・・フッ、クククク・・・・・』
土「爆笑ですか?コラ」
『こめん・・・・・なんか・・・・・色々・・・・』
トシは拗ねたように私の髪に顔を寄せる。
『妬かなくていいのにねェ』
土「は?」
『私にはトシ以外見えてないぜ☆』
土「バカにしてんだろお前!!」
『ぎゃー!!ギブっつってんじゃん!!』
でもほんとのことなのになぁ・・・・・
『トシが生きてる限り、たぶん他の男に目移りすることないから』
土「・・・・・・」
『だから安心していいよ?』