第5章 男らしさは逞しさ。女らしさは・・・・手触り?
『そして、なんやかんやで元に戻りました。おしまい』
土「一番肝心のトコがあやふやだぞ」
デコボッコ教の次の目的の星に先回りし、全員元に戻りました。
ま、そんなこんなでグダグダでしたがね。
『戻ってよかった~。女が一番』
土「楽しんでただろーが!」
今日は二人揃って非番で、縁側に座りお茶を飲んでいた。
『最初はね。でもさ、女のほうがしっくり来るっていうか』
土「俺ァ、もう二度と女なんてごめんだ」
うん。トシは男の方がいい。だってかっこいいし!私が男の時なんか足元にも及ばなかったし!たぶん・・・・・
土「にやにやすんな、気持ちわりィ」
トシは私にデコピンをする。
『いったぁ・・・・・トシは男が一番だね』
土「顔か?」
『まぁね』
土「即答かよ」
トシは少し不貞腐れたようにお茶をすすりだした。
『女の時はどうでした?』
土「不便だ」
『胸?もしくは腹?』
土「知るか」
トシは腹、という単語に眉をひそめた。
『ねぇ、トシ』
土「なんだ?」
『ぎゅってして?』
トシにそう言うと、トシはふわりと微笑んだ。
土「珍しいな?寂しかったのか?」
トシは私の背に手をまわし、抱きしめた。
『うん』
土「・・・・・ほんと、どうした?」
『男の時は、私が抱きしめてばっかりだったから・・・・それに嫌がってたし』
土「嫌がってねェよ。少し・・・・・恥ずかしかっただけだ」
トシが恥ずかしかった!?
驚いてトシを見上げると、トシの頬が赤く色づいていた。
『赤いよ?』
土「うっせぇ」
トシは私の瞼にキスをおとす。
そのまま額、頬、そして唇にキスの雨を降らす。
『・・・・こうやって、キスされるほうがいいや』
土「俺も、お前に振り回されんのはもうこりごりだ」
顔を見合わせて笑うと、私達はもう一度キスをした。