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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第5章 男らしさは逞しさ。女らしさは・・・・手触り?


『そして、なんやかんやで元に戻りました。おしまい』
土「一番肝心のトコがあやふやだぞ」

デコボッコ教の次の目的の星に先回りし、全員元に戻りました。
ま、そんなこんなでグダグダでしたがね。

『戻ってよかった~。女が一番』
土「楽しんでただろーが!」

今日は二人揃って非番で、縁側に座りお茶を飲んでいた。

『最初はね。でもさ、女のほうがしっくり来るっていうか』
土「俺ァ、もう二度と女なんてごめんだ」

うん。トシは男の方がいい。だってかっこいいし!私が男の時なんか足元にも及ばなかったし!たぶん・・・・・

土「にやにやすんな、気持ちわりィ」

トシは私にデコピンをする。

『いったぁ・・・・・トシは男が一番だね』
土「顔か?」
『まぁね』
土「即答かよ」

トシは少し不貞腐れたようにお茶をすすりだした。

『女の時はどうでした?』
土「不便だ」
『胸?もしくは腹?』
土「知るか」

トシは腹、という単語に眉をひそめた。

『ねぇ、トシ』
土「なんだ?」
『ぎゅってして?』

トシにそう言うと、トシはふわりと微笑んだ。

土「珍しいな?寂しかったのか?」

トシは私の背に手をまわし、抱きしめた。

『うん』
土「・・・・・ほんと、どうした?」
『男の時は、私が抱きしめてばっかりだったから・・・・それに嫌がってたし』
土「嫌がってねェよ。少し・・・・・恥ずかしかっただけだ」

トシが恥ずかしかった!?
驚いてトシを見上げると、トシの頬が赤く色づいていた。

『赤いよ?』
土「うっせぇ」

トシは私の瞼にキスをおとす。
そのまま額、頬、そして唇にキスの雨を降らす。

『・・・・こうやって、キスされるほうがいいや』
土「俺も、お前に振り回されんのはもうこりごりだ」

顔を見合わせて笑うと、私達はもう一度キスをした。
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