第5章 男らしさは逞しさ。女らしさは・・・・手触り?
ある程度の監視カメラを破壊し終えると、おやおと月雄を探していく。
するとあやおが立っているのが見えた。
『おーい、終わったぜ』
猿飛「ああ、瑠維雄か」
『な~んで、こんなとこに立ってんだ?』
俺がそんな素朴な疑問をあやおに投げかけると、あやおは下を指した。
月「ふ抜けた男どもに用はねェ。本物の男だけついてきな」
月雄がそう言っていた。
俺は少しほほ笑むと、月雄に話しかけた。
『なら俺はいいのか?月雄』
下に居た奴等全員が俺を見上げた。月雄はそんな俺をみて、
月「大歓迎に決まってんだろ」
と満足そうに頷く。
『だよな。実質俺らの方が、かっこいいからな』
猿飛「いや、銀さんの方が俺よりもかっこいいな。あのドSっぷりが堪らない」
『・・・・・・はぁ!?あの銀髪・・・・・銀時なのか!?』
俺はビルの屋上から飛び降りると、銀髪の美女の顔をまじまじと見た。
銀「・・・・・瑠維・・・・なのか?」
『うっわ!めっさ美人じゃねぇか!お前女の方がいいんじゃねぇの?』
銀「・・・・・お前・・・・・むかつくな。男でもイケメンで、女でも美人って・・・・・・」
『だろ?俺っていいトコ取りしてっからな』
銀「今のニコチンヤローとは釣り合わねぇな」
銀時はトシの方をみて、そう言った。
俺は少しだけ肩を落としたトシを抱き寄せた。
『そうか?俺はべつに気にしねぇし。他の男が寄ってこねェから俺はいいけどな』
銀「お前ってさ・・・・・そいつのこと好きだったんだな」
『はぁ!?なに分かり切った事言ってんだよ。俺ァ、男でも女でもトシが好きだぜ?』
銀「女の時より素直だな」
『まぁな。女には恥じらいがあったほうが可愛いだろ?』
トシに抱きついたまま銀時をあしらう。
すると・・・・・・・
沖「土方さんばっかりずるいでさァ!!」
と総悟が俺の背中にくっつく。
『・・・・俺・・・・一生男でもいいかも・・・・・』
そう呟いた言葉は銀時に殴られて、言いきることが出来なかった。