第27章 人の世のものとは見へぬ梅の花
銀「つーわけだ」
『回想って便利だね』
何故自分が忘れられているかではなく、回想の便利さに浸ってしまう。
新「瑠維さん、違いますよ!!そこじゃないです!」
『あ、そうだね』
新八くんの声によってようやく本題へと戻ることが出来た。
『つまり、地球にいなかった銀時たちには何にも影響はなかったってことか』
神「犯人はそのルイって女以外他にいないアル!今すぐ吊し上げて・・・」
銀「早まんな。俺が金時に漫画さらわれたみてぇに、催眠波でも使われてんだ。今行動したって、しっぺ返し食らうだけだろ」
あ~・・・あれだったらやばいな・・・
『ど~すりゃいいかねぇ』
新「銀さんがやったように、行動の矛盾点をつくのはどうですか?」
行動の矛盾点ねぇ・・・たとえば・・・
『あんなに可愛いのに、下ネタ連発するとか?』
銀「それはそれでアリじゃねぇの?」
神「あんなに可愛いのに行動がおっさんとかはどうアルか?」
銀「そりゃ瑠維も同じだろうが」
ちょっと?それってどういうことよ?
新「あんなに可愛いのに強すぎるとかはどうですか?」
神「それは瑠維も私もネ!」
『ツッキーとかお妙さんとか九ちゃんもだよ』
どうしたものか・・・
全員で頭をひねり、考えていると銀時が言い出した。
銀「あ、そういや」
神「何か思いついたネ!?」
銀時は私を見ながらぼそりと呟いた。
銀「言葉遣いが違いすぎる」
『・・・はぁ?』
銀「いやな、ルイって女は明らかに女喋りだったわけよ。でも、お前は口が悪い」
新「なるほど!そこが矛盾してるってわけですね!」
銀時と新八くんがふたりして納得する。
それに私は納得できるわけなくて・・・
『それってどういうことかなぁ?銀時、新八くん?』
銀「いや・・・あくまで予想だから」
新「断定は・・・」
『問答無用!!』
私は二人の頭に拳骨を落とす。
かなりの力で・・・
銀「いってぇ・・・これも矛盾点だな・・・」
新「怒りっぽい・・・ですか?」
『もう一発食らいたいわけ?』
笑顔でそう言った私から、二人はすごい勢いで逃げていった。