第24章 ラブレターを渡そう
土「とにかく、捨てろ。で、万事屋」
トシが私にくっついている銀時を睨みつけた。
土「離れろ」
銀「お~お~、嫉妬心丸出しですか。怖いねぇまったく」
銀時は私をトシの方に軽く押した。
別にそれしきで倒れるほど軟じゃないため、押されて少し前に躓く程度だった。
が、なぜか腕を引かれ、立ち上がったトシの胸にダイブした。
『ぶっ』
銀「つーことで、俺は失礼しますわ。瑠維、俺宛てのラブレター、いつでも待ってるからな」
土「あるわけねぇだろ、このクソ天パ」
私の代わりにトシが返事をすると、銀時はへらへら笑いながら出ていく。
近「じゃあ、トシ。俺ら行くな」
沖「俺も仕事に戻りまさぁ。抹殺しにきただけですしねぃ」
銀時に続き、近藤さんは、お妙さんのところに行ってくる!と意気込んで走って行った。
総悟は、瑠維が居たら捗らねぇや(土方死ね)。と恐ろしい( )を残していった。
土「瑠維」
『ん?』
土「コレ、中身見るか?」
便箋を振りながら私に見せるトシは、それはそれは厭らしい笑みを浮かべていて・・・
『見ない』
土「んでだよ」
『なんか企んでるじゃん』
土「企んでねーって」
トシは一旦、私を放すと座布団の上に胡坐をかいた。
私もその隣に座る。
土「結局見るんだろ」
『ライバル偵察』
土「・・・ライバルねぇ」
いぶかしげに見つめるトシを無視して、止まっている手を急かす。
子供をなだめるように、トシは私を撫でると便箋の封を切った。
中からは、可愛らしい字で・・・・とても真似できないような字で・・・・文が綴られていた。