第22章 再確認

最近、考えたくないことを考えてしまう。

私にとって、一番最悪なこと。

近藤さんは幕府に忠誠を誓っている。

その近藤さんに、トシや総悟・・・みんなは忠誠を誓っている。

もし、その幕府が追われる身となったら・・・

一体どうなるのだろうか？

そんな時、私は・・・

どうするのだろうか？

真選組につく？それとも・・・

考え方を変えてみよう。

もし、その倒幕側に・・・ヅラや晋助、坂本さんがついたとしたら？

それだけなら・・・その三人ならまだ大丈夫だろう。

でも、もし銀時があっちについたとしたら。

もし、敵対することになったら。

もし、刃を交えることになったとしたら・・・

それか、その戦いで銀時が・・・トシが、総悟が・・・誰かが殺されたとしたら。

私は冷静でいられないと思う。

自分で自分の気持ちがわからない。
変なのだろうか？

・・・いや、もういい。これ以上考えるとまたおかしくなりそうだ。

私は頭を軽く振ると、巡回ルートを歩き始めた。

今回の事件は・・・嫌な感じがするのは私だけにしてほしい。