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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第18章 久しぶり~



『お~い、トシ~?』

いきなりトシの意識が飛んだ。いや、なんかよくわかんないけど・・・

つーか、書類持ってきたら倒れてんだもん。本気でビビった。

でも、近づけば寝ていることが明らかになって・・・

『仕事のしすぎなんだよ・・・まったく・・・』


そうぼそぼそ呟きながら、布団を敷き、そこにトシを寝かせる。

顔にかかっている黒髪を横に流し、頬にキスをする。

すると・・・

「はわわわ!!藤間氏がァァァ!!」

といきなりトシが叫んだ。
びっくりしてトシを凝視していると、あることに気づいた。

『・・・その喋り方・・・トッシー?』
ト「ぼぼぼぼ僕のこと覚えてくれていたでござるか?」
『うん、ウチの副長をオタクに変えた最低男ってね』
ト「・・・」

私はトッシーから距離を置くと、話しかけた。

『んで?成仏したって聞いてたけど?』
ト「実は・・・その・・・藤間氏と・・・」
『うん』
ト「デ」
『・・・デート?したいの?嫌だ』

間髪入れずにそう答える。しかし、意外にも引き下がらないトッシー。

ト「それなら!十四郎が帰ってこなくてもいいでござるか?」
『う・・・それは・・・こまる』
ト「なら今日一日デートする・・・」
『つってもさぁ・・・そんなことしてただで済むと思ってんの?・・・・私が』
ト「・・・それは・・・」
『・・・まあ、いいけど。でも、変な恰好しないでね?それと・・・』

私は上半身を起こしているトッシーに近づき、唇を重ねた。

ト「え!?」
『甘いもの・・・食べれる?』

トッシーの唇を軽くなめ、いじわるそうにつぶやいた。

『そうじゃないと・・・デートしないよ』

それにトッシーは

ト「食べれる・・・と思う」
『じゃあ、行こうか』

戸惑っているトッシーの手を取り、屯所を出た。
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