第14章 本当の事
「よく来られた、快援隊坂本殿」
春雨の下っ端が出迎えをする。坂本さん、陸奥さん、私は無事春雨の母船に乗り込むことき成功した。
もちろん、私は顔が見えないように笠を目深被り、陸奥さんと同じような目立たないような服装に変えた。
私たちは奥の部屋に通された。
坂「どうするきに?瑠維」
『坂本さん達は先にかえって下さい』
陸「何をするつもりじゃ?」
私は立ち上がり、自動ドアに近づき扉を開く。
『ん?ま、ちょっと』
坂「帰ってこんっかったら金時に殺される」
『大丈夫ですよ。船を一隻残しておいてください』
私はそれだけ言うと振り向かずにそのまま歩いて行った。
不審な目で天人たちに見られるが、気になどしない。
どこにいるのかはだいたい予想がつく。
行動を起こすのは坂本さんたちが帰ってからにしなければならない。
見つかりたくない相手は神威だ。
あいつに会ったら果たして生きて帰ってこれるのか・・・・
今はそんなことはどうでもいいのだが・・・・・
私はなるべく人通りの少ない道をぶらぶらと歩き回る。
懐かしいと感じてしまうのはいけないことなのだろうか?
でも、ここに居る時も楽しかったのは確かだった。
神威と馬鹿やって阿伏兎に怒られたり、仕事サボって追いかけっこしたり・・・・・
私はそんな昔のことを考えていた。