第14章 本当の事
陸「瑠維、おまん宇宙に行きたいと聞いたんじゃが・・・・・」
陸奥さんが早々に切り出した。
私はその言葉に驚きを隠せなかった。
『・・・・もしかして・・・・連れて行ってくれます?』
坂「そのつもりじゃき!!わしの船が役に立つんならいくらでも使ってくれ!!」
『でも・・・・・』
陸「わしらに迷惑かけるなんちゃあ心配せんでいい。おんしには借りもあるきに」
陸奥さんは私にそういって笑いかけてくれた。
『・・・・・』
沖「行ってきなせェ、瑠維」
刀を収めた総悟が私にそういった。
『・・・・でも・・・・』
沖「土方さんと近藤さんには俺から上手く言っときますんで。その代り、帰ってきたらデートしてくだせェ」
総悟が楽しそうに笑った。
私もそれにつられて笑う。
『うん!!』
私が勢いよく返事をする。
だが・・・・・・
土「ちょっと待て」
『「げぇ!!」』
低い声に私たち二人は同じリアクションを示す。
ナイスタイミング!!
じゃないって!!
めっちゃ怒ってるって!
振り向くと声からして分かっていたように鬼の形相をしたトシが立っていた。
土「これァ、どういうことだ?瑠維」
『えっとですね・・・・・』
坂「おお!!真選組副長の土方十四郎か?いや~噂には聞いとったが、噂以上の色男じゃき。のう?陸奥」
陸「今呑気な事を言っとるおんしにわしは腹が立っとる」
いきなりの能天気な反応に私も陸奥さんもあきれ気味だ。
『坂本さん・・・・空気を読みましょうか?』
陸「言っても無駄じゃき。これの頭は能が悪い」
『さすがにそれは・・・・・・』
ちなみに能が悪いってのは使い勝手が悪いってことです。
坂「ちょいと瑠維ば借りるきに」
土「何の用件でだ?」
うっわ・・・・トシが喧嘩腰だよ・・・・・