第14章 本当の事
『なっ!?』
音に驚いた私たちは無意識に刀を抜いていた。
屯所の屋根に宇宙船が不時着したようで、屋根は木端微塵に砕け散っている。
総悟も呆然と、私は先ほどよりも呆然とその宇宙船を見ていた。
すると宇宙船の乗り込み口が開き、中から人が出てきた。
坂「アッハッハッハ、元気やったが?瑠維」
中から現れたのは洋服を着てサングラスをかけ、下駄をはくというナンセンスないでたちの天パだった。
喋り方からもわかるようにもちろん坂本さんだ。
ということは・・・・・
陸「なにしゆうが、われは!」
『陸奥さ~ん!!』
陸奥さん!!!
相変わらず美人で超かっこいい!!
よくよく見てみればこの船は、坂本さんたちが乗っている商船「快臨丸」だった。
陸奥さんは坂本さんを思いっきり蹴とばした。
陸「この病原体には、きっちり言い聞かせちょったんじゃが・・・・・」
坂「言い聞かせる?そりゃ何をがか?」
陸「おまんの股間にじゃ」
坂「アッハッハッハ、陸奥ぶっ殺すぞ?」
『どうしたんですか!?陸奥さん!何か用ですか?陸奥さん!』
坂「瑠維!おまんわしの事ば忘れちょらんか?」
陸「実はな・・・・」
坂「アッハッハッハ・・・・・泣いていい?」