第13章 質問の答えときまり
真っ赤であろう顔を押さえながら私は廊下を歩いていく。
さっきのキスは明らかに見せつけるようなキスだった。
『・・・・やきもち?』
そうつぶやいたのはいいが、その呟いた内容にまた恥ずかしさが増す。
つーか私って何?
恋したての中学生みたい・・・・・
キモッ!!
一人で冷めたことを考えていると随分恥ずかしさが消えた。
沖「瑠維~・・・・・」
『うおっ!?どしたの総悟?何かすっごい暗いじゃん』
沖「何ですかィ!あのチューは!!」
『はいィィィィィィ!?』
声が思いっきり裏返った。見られてた!?
ま・・・・当たり前か・・・・・
沖「人前で堂々と!」
『わ・・・・私から頼んだわけじゃない!』
沖「それと、土方さんに何言われてたんですかィ?」
核心ついてくるなぁ・・・・・・
『ないしょ!!』
沖「あ~そうですか。そりゃ残念。いい解決策を授けてやろうと思ってたんですが・・・・・」
『お願いします!!』
いや・・・・だってさ・・・・
別にキスが嫌じゃないよ?嫌よりもむしろ好きだけどね?
・・・・・でもさぁ・・・・人前はキツイっていうか・・・・
『行ってきますのチュー?・・・これからしろって・・・・』
沖「気持ち悪ッ!!」
『嫌じゃないけど・・・・恥ずかしいでしょ?』
沖「土方さん的には自分の物だって見せつけてェんじゃねいんですかィ?」
・・・・どういうこと?
沖「ま、俺は例外ですがねィ」
『は?』
総悟は意味ありげに笑うと私を抱きしめた。
『?』
沖「こーゆーことでさァ」
そのまま頬にキスをされる。
え?
まったく意味が分からず呆然としていると、いきなり屋根が壊れるような音がした。