第27章 小さな太陽と大きな背中
~西谷side~
澤「休憩!ちゃんとみんな水分取れよ!」
大地さんの声が届いてんだかどうだか、みんな休憩と聞いて床にへたり込む。
今日の練習は、なんだか特別厳しい・・・気がする。
オレは楽しいけどな!
そして、その厳しさを楽しんでるヤツがもう一人。
日「キャプテ~ン!もっと!厳しいやつもっと!!」
・・・なんかその言い方って。
田「日向!お前は変態かっ!!」
そう、それな。
日「普段から変態チックな田中先輩に言われたくないです!」
それもだな。
田「あンだと、コラ日向!あっ待て!逃げんじゃねぇ!!」
休憩だって言うのに、アホか日向と龍は・・・
日向達の追いかけっこを横目に見ながら、潔子さんに渡されたスクイズに口を付ける。
こ、これは!!
「潔子さんっ!潔子さんが作ったドリンク、死ぬほど美味いっス!!」
清「死なれたら困る」
「潔子さんがオレを心配して下さっている!!」
清「違う。西谷が死んだらリベロいなくなるから」
ソコっすか!!
いつも通りの塩対応に喜んでいると、小さな足音がして元気な声が体育館へと飛び込んで来た。
『城戸 紡!ただいま戻りました!』
どこから走って来たのか、肩で息をしながら大地さんたちのところにそのまま駆け寄って行く。
旭さんとは、どんな話をしたんだ?
そしてその旭さんは、やっぱりここへは来ないのか?
いや、そうじゃない。
その前にオレは、やらなきゃいけない男のケジメがあるだろ!
よし。
大きく息を吐き、スクイズとタオルを床に置き立ち上がった。
までは、よかった。
澤「じゃ、遅れてきたバツとして···紡にはこの後、久々に中に入って貰おうかな?」
『ホントですか?!やった!私も激しいのに入れて貰えるんですね!』
菅「紡ちゃん···誤解を招く大胆発言にオレはびっくり···」
は?
大地さん何言ってんすか?!
中に入って貰おう?
はぁっ?!
中ってコートの中か?!
どういう事だ?!
今年からマネもコートの中に入って練習する事になったのか?!
···じゃあ、潔子さんもか?!
それはそれで···イイ!!
そうじゃなくて!!
落ち着けオレ!
悶々と考え込むオレの横を、紡が嬉しそな顔をしながら駆け抜けて行った。
なんで紡はあんなに···嬉しそうなんだ?!