第24章 孤独と絶望感
日向君が・・・及川先輩を見て、る?
・・・そこにいる全員が、息を飲む瞬間だった。
影山が早いトスを送り、日向君が打ったスパイクは、空気を切り裂く勢いで・・・及川先輩の真横を通過し青城のコートに・・・落ちた。
静まり返った体育館内に、ボールが弾む音だけが響く。
烏野の〖 勝ち 〗が、確定した瞬間だった。
ー ピーーーッ!! ー
及「へぇ・・・」
及川先輩が放ったひと言が、妙に耳に残り、及川先輩を見る。
及川先輩は、さっきの様な危険で怪しい笑みではなく。
どこか、こう・・・久し振りに会った親戚の子供を見るような顔で烏野のコートを見ていた。