第20章 心の拠り所

澤「俺のはもう、大丈夫そうですけど･･･」

澤村先輩が自分の指を見ながらこぼした言葉に、桜太にぃは振り返り腕を組んだ。

桜「いいからいいから。ケガ人は黙っていなさい」

澤「えっ？、は、はい！洗って来ます！」

桜太にぃのその言葉を聞いて、私と山口君は顔を見合わせた。

『ね？さっき言ったのと同じこと言うでしょ？』

私がコッソリ言うと山口君が頷いた。

山「ホントだ」

そしてもう１度お互い顔を見合わせて、そっと笑った。