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【HQ】きらきらひかる

第2章 天才シンガー


 いつもならHRが終われば、俺に見向きもせず、足早に教室を去る月菜だったが、今日に限って、放課後も月菜は俺にベッタリだった。


「ハジメ、校内デートしよう!私転校してきたばっかりでよく分かんないし。」
「こないだクラスの連中に案内してもらってたろ?」
「私はハジメに案内して欲しいの。」
「ンな時間ねーよ。」
「少しだけでいいから、お願い!…ね?」


 両手を顔の前でパチンと合わせ、ウインクをする月菜。それがやっぱり及川と被った。


「岩ちゃん!遅いから迎えに来たよー。」


 なんて思ってたら及川がやって来た。


「あ、月菜ちゃん。いつ見ても可愛いね。」
「トオル、私今からハジメとデートだから。迎えに来て早々悪いんだけど、帰って?」
「え、ちょっと岩ちゃん!デートってどういう事!?」
「行く訳ねえだろ!さっさと行くぞ!」
「ちょっと待ってよ岩ちゃん!じゃあ月菜ちゃん、俺ら部活あるから、また明日ね。」
「部活?」
「うん。俺らバレー部なんだ。岩ちゃんから聞いてない?」
「ハジメバレーやってるの?」
「岩ちゃんだけじゃなくて俺やマッキー、まっつんもバレー部だよ。」
「私、ハジメがバレーやってる所見たい!ね、いいでしょ!?」


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