第1章 チョコ好きカップル
「じゃあ今日は、これ使ってやろうよ」
そういった覚は、急に立ち上がってあたしのカバンを奪った。そしてその中からあたしと彼の大好きなアレを取り出した。
『えっ…チョコ?』
「うん♡チョコプレイしたい♡」
『はぁ?!』
あたしは、さっき覚にあげたチョコとは別に普通の板チョコも持っている。赤いパッケージのあの板チョコ。
『あんたそれはチョコ好きの邪道じゃないの!?』
「何言ってんのぉ~?チョコ好きと男の夢デショ?」
そういうと、板チョコの赤いパッケージから銀紙に包まれたチョコを出した。銀紙を手早く剥がした彼は部屋の入り口で立ち尽くすあたしの前に立ってあたしを見下ろしながら板チョコをかじった
『ちょ…覚本気!?』
「もひろん♡」
チョコを口に咥えたまま覚はあたしの口を塞いでキスをした。覚の口にあったチョコはあたしと覚の口の中を行ったり来たりしていく。その過程の中でチョコは当然のように固体から液体に変わっていった
『んん…やっ…ぁぁ…ふぁ、…ん』
覚は実はこういうマニアックなプレイが好きだ。
どこから入手したか分からないような玩具だったりを使うのがとにかく好き
前あたしが無視したときも口にできないような玩具でとんでもない目にあわされた。
それ以来あたしは、コレに関してはあまり怒ってない・・・というか・・・不思議と怒れなかった