第5章 買い物と少女
一通りの買い物が終わってホテルの部屋に戻ると、クロロが笑顔でルルを迎え入れた。
「おかえりなさい。帰ってきたら、ただいま、だぞ。」
ルルは口パクで、ただいま、と笑顔で返事した。
数秒遅れてシャルナークが到着し、クロロと対面する。
「シャル、明日は、お前だけ単独で仕事を用意するからな。」
「……はい……。」
もう何も言うまいと誓う彼だった。
マチはしょぼくれたシャルナークの腕を掴むと、
「じゃ、あたしら、帰るから。」
と一言だけ挨拶して、シャルナークを引っ張るようにして帰って行った。