第8章 楽しい楽しい昼休み・・・?
<清玲side>
・・・・気にかける、って・・・
どうすれいいんだろうか・・・?
早川に言われたようにしてみようと思ったが、
何をすればいいか分からない・・・
野蛮女は、ふと目が合うと
未だに逸らされる・・・
完全に避けられてるよな・・・
どうしようかな・・・・
次はお昼か・・・
今までは"お弁当"という存在を知らず、
女の子たちにおかずを貰っていた。
しかし、今日から俺もお弁当デビューを
果たすのだ!!!
ふふふ、なんだかピクニックみたいで
気分がいい・・・
「清玲くん!お昼いこ!」
「一緒に食べよ~!」
授業が終わると、女の子たちが寄ってきた。
「うん」と返事をしようとしたとき、
たまたま聞こえた独り言・・・
「今日はカズ達にお弁当もらいに行こうかな~!」
それは、野蛮女といつも一緒にいる
“修二”と呼ばれている奴だった。
俺命名、シンクロボーイ。
ふーん・・・
こいつは一緒にご飯食べないんだ・・・
ぼーっと、彼が前を過ぎるのを見ていた。
・・・ん?
待てよ・・・
こいつ、弁当ないのか・・・
ってことは・・・
『みんな、ごめん!
今日は別の人と食べたいんだ!」
そう言い、俺は走り出した。