第6章 実行委員
目が合った人物は、
山田君。
いつも物静かで、よく読書をしているイメージ。
『ねぇ、山田君』
山「は、はい」
『もう、誰かと組んだ?』
山「・・・いや、まだ・・・」
『あ、ちょうど良かった。
1人足りないの、一緒に組まない?』
山「え・・・あ、はい。
・・・僕で、よければ・・・」
案外、最後の1人はすぐ見つかった。
『唯ちゃんと、そこの役立たず~』
分かりやすく修二は落胆する。
ユ「なに?」
『山田君入ってくれるって』
ユ「あら、じゃあこれで4人決定ね」
シュ「やまだ~、慰めてくれ~・・・」
山「え?」
『ってか、もういないって山田君がいたじゃない。
修二、目どこについてんのよ」
ユ「加奈子、それはひどいわよ。
ただ、修二はチビ族だから、
常人の視点には追い付かないだけよ」
シュ「うあぁぁぁぁぁぁぁ・・・
や~ま~だ~、ごめんなぁぁ」
ユ「山田君に泣きつくんじゃありません」
『1人で立ち上がりなさい。チビ族総長』
シュ「チ、チビ言うなよぉぉぉ」
ユ「チービ、チービ」
シュ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
いつものように、修二を唯ちゃんと一緒に
からかっていた。
まぁ、修二は本気のリアクションなんだろうけど。
山「もうっ!!
桜井さんも島藤さんも言い過ぎ!」
急に山田君に叱られたので驚いてしまった。
「「『・・・・・・・・・・・・・・』」」
山「・・・あ!ご、ごめん!
余計なこと言った・・・」
『あ・・・・あはははははっ』
山「・・・え?」
ユ「本当、ビックリしちゃった、あはは
山田君、意外に面白い人なのね」
シュ「や~ま~だぁぁぁぁぁぁ
なんていい奴なんだぁぁぁ」
修二は山田君に抱き着いている。
『あはは、ごめんね山田君
いつも私たちこんな感じなんだ・・・っぷ』
ヤバい・・・さっきのが
まるでお母さんみたいで笑いが止まらない。
山「・・・桜井さん・・・」
『あー・・・ごめんごめん・・・
これから、同じ班よろしくね」
山「・・・はい」