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恋のはなし。

第6章 実行委員







『はい、じゃあ男女込で
 4人1組の班を決めてください』





そう言うと、
それぞれが動いて班が決まっていく。





ユ「加奈子~、一緒に組も~」

『うん』



ユ「あとは~、とりあえず修二でいいかしら?」

『まぁ、修二でいいんじゃない?』








シュ「・・・・・お前ら俺が近くにいるって
   分かって言ってるだろ・・・」





ユ「あら、修ちゃん、いたの?」

『全っ然、気づかなかったわ』



シュ「お前ら・・・、一緒に組んでやらないぞ!」



『修二、ごめんごめん(笑)』

ユ「冗談よ、ごめんって(笑)」




シュ「・・・はぁ、俺じゃなかったら
   お前らの友達やってらんないだろうな・・・」


「『・・・・・・・・・・・・・・・・』」










ユ「これで3人ね、あと1人か」

『修二、誰かいない?』

シュ「俺、別にみんなと友達だし、
   誰か連れて来てやろうか」




「『・・・・・・・・・・・・・・・・』」


シュ「・・・・なんだよ・・・」




「『・・・・いいや・・・・』」


修二のこの言葉は、冗談ではない。

私たちの前ではこんな感じの修二だが、
修二はガチで交友関係が広い。

学年全員と“お友達”と言われても驚かない。
そのくらい、顔が広い。




『・・・お、お願い・・・』




ユ「・・・私、修二の顔が広いってとこだけは
  尊敬するわ・・・」

『・・・私も・・・』

自分の世界に引きこもりがちの
私たちは、そんな修二を遠目で見ていた。







シュ「ごめん、みんな組んじゃったって」

ユ「つっかえねぇな」

『この役立たずめ』

ただ、修二は超絶“運”が悪い・・・



落ち込む修二を横目に、周りを見回す。




すると、目が合った。




あれは・・・



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