第1章 季節外れの転校生
キーンコーンカーンコーン・・・
1限目は化学であった。
先「あ、そっか!転校生今日からか~!
ごめんなさい!新しい教科書忘れてきちゃった・・・」
おっちょこちょいのあゆみ先生ががまた忘れ物をした。
先「・・・桜井さん・・・ごめんなさい・・・職員室に・・・」
そして、私は化学係。
この学校では、全ての教科に係が存在し、
教科担当の先生の雑務を行う。
『あゆみ先生、いいですよ、行ってきます』
化学は、よく実験を行うため、
先生は実験の準備を行わなくてはならない。
だから、先生の忘れ物は私が取りに行くことが多い。
さっさと取ってこようと思い、立ち上がったとき
思いもよらぬことが起きた。
「僕の物でもあるので、一緒に行きます。」
ん・・・?