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恋のはなし。

第6章 実行委員



<加奈子side>






『・・・・・・・・・・・・・・・・』



私は、いま男子実行委員と一緒に
臨海合宿の事前会議に出席している。






『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



まだ、会議は始まっていないが、
2人の間は無言・・・。

別に私は人見知りでもないし、
人嫌いでもない・・・

なんでこいつが・・・・






『・・・・・・・何が目的なのよ・・・』



「・・・・・・・別に・・・」





そう、あの時、手を挙げたのは
結城清玲
この男である。


何で転校したてのやつが
実行委員なんてやってんのよ・・・

絶対・・・何かある・・・




『・・・もしかして、
 まだ私の弱味でも握ろうって魂胆?」

セ「は?なに勘違いしてんだよ
  何にもないって言ってんだろ」

『・・・・・・ふーん・・・』




納得なんてできるはずがない・・・

だって、私の反応を確認したいがために
無理やり迫ってきたようなやつなのよ?

ちゃんと、警戒しとかなきゃ・・・







「はい、じゃあそう言うことで、
 あとは各クラスで決めるように、解散」


簡単な話し合いが終わり、
席から立ちあがった。



先「桜井っ」

急に誰かに呼ばれた。
振り向くと、渡辺先生だった。





『はい』

先「これ、特進クラスは別資料があるから
  これ持ってけ、で、良く読め」

『はーい』



先生から資料を受け取り、
教室を出た。










「なんだったの?」






『うわっ!』



扉の陰にいたのは、
先に帰ったと思っていた結城清玲だった。




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