第6章 実行委員
<清玲side>
「清玲君!お昼どこで食べる~?」
「天気いいし屋上はどうかな?」
「昨日約束したお弁当作ってきたよ!」
「清玲く~ん♡」
あれからというもの・・・
あの野蛮女のことが少々気になって仕方がない・・・
なぜあの担任なのか・・・
なぜあんなボケっとしている奴のことが好きなのか・・・
なぜだ・・・
なぜだ、なぜなんだ!!!
そんなことばかり考えている・・・
俺を好きになってくれない理由が
あの男だなんて・・・
み、認めねえ・・・
「清玲君聞いてる?」
ハッと気づくと、目の前には女の子たち。
『あ、ごめん!
ちょっとぼーっとちゃって・・・」
や、やばい・・・
今はこの子たちと一緒だったんだ
別の子のこと考えるなんて、どうしたんだ俺!
集中するんだ!!!
「もう、清玲君かわいい~」
「ぼーっとしちゃうなんて、
渡辺先生じゃないんだから~」
『えぇっ!?』
「・・・え?」
「・・・ど、どうかした?」
『あ・・・、いや何でもないよ』
やばいやばい・・・
“渡辺先生”に過剰反応してしまった・・・
何を意識してるんだ・・・
「今日の清玲君なんかいつもと違うね~」
「あはは、ほんと~」
『そ、そんなことないよ~
いつもと一緒だって・・・ははは・・・』
「変な清玲君も可愛くて好きだけどね~」
『あ、ありがとう』
はぁ・・・
落ち着けって・・・俺・・・