第5章 抜き打ちテスト
<清玲side>
「あ、清玲くん!おはよ~」
「あー!清玲くんだ」
「清玲く~~ん!!」
『あ、みんなおはよー』ニコッ
「「「やぁぁぁぁん///」」」
うんうん、登校2日目もいい調子。
朝からみんな可愛い。
そんなことを思って顔がほころぶ。
自分の席について女の子たちと話していると、
凄い足音が聞こえてきた。
何事だ?
ガラッ!
カ「セ、セーフ・・・?」
その正体は、あの女だった。
時間ギリギリじゃねえか・・・
しかも、どんだけ息きらしてるんだか・・・
ぼーっとそいつを目で追っていると、
不意に目が合った。
そして、マッハで逸らされた。
・・・は?
・・・あいつ・・・
俺の顔を見たとたん逸らしてんじゃねーよ・・・
やっぱりあの女は何かムカつく。
先「あ~1限、俺の授業で小テストすっから。
休み時間に復習しとけ~、以上だ」
急に担任が言い出したことに、教室中がざわめく。
みんな不安なのだろう・・・
だが!俺は慌てない。
この学校の授業は、前の学校の方が進んでいたので
分からないところは、そうない。
さらに、俺は顔がいいだけの男ではない。
勉強もできる!!
さらにさらに、歴史は得意中の得意。
小テストだし、まあ、平気だろう。
先「返却するぞー」
帰ってきた俺の解答用紙。
さすが、俺・・・満点。
まあ、この程度の問題なら余裕で答えられる。
これで追試になるやつなんているのか?
ま、今日の放課後は何もないし、
昨日約束してた校内の案内を女の子たちに頼もうかな~
そんなことを想像すると顔がニヤけてしまう。
ふふ・・・放課後が待ち遠しい・・・