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恋のはなし。

第1章 季節外れの転校生







「・・・うーん・・・」







ど、どんな理由だ!?



ま、まさか、またお兄ちゃんなのか!?







「お、お前も兄貴がイケメンなのか!?」





・・・ちっこいの・・・


お前・・・

俺の心の声聞こえてるのか・・・?
実は、俺たち気が合うんじゃないか???



なんてことを思うほど、聞きたいことを聞いてくれる。






「い、いやいや、私もお兄ちゃんはいるけど、
別にイケメンってわけではないよ」



あ、お兄ちゃんパターンじゃないんだ・・・

じゃあ、なんで・・・?







普段だったら、目が合えば、どんな女の子でも
顔を赤くするか、恥ずかしくなって目をそらすとかするのに・・・

今日は2人も例外が現れ、
その子たちにかなり興味が湧いていた・・・




今思うと、きっとこれがいけなかったのかもしれない・・・

異常な興味をこの女の子に注いでしまっていた。

だから、その子の“答え”がどうしても気に食わなかったんだ・・・















「私は・・・なんて言うか・・・体質・・・?」















たいしつ???










何言ってんだ???


・・・ほら、周りのお友達も
きっと俺と同じこと思ってるよ、あの顔。











「いや、本当にイケメンを見て、かっこいいなとは思うけど、
 別にそれだけって言うか・・・」














・・・・・・は・・・?












え、どういうこと?

かっこよくても・・・別にどうとも・・・?

・・・俺を見ても・・・どうとも思わないってのか・・・??



・・・何とも?






なんか・・・・・













・・・・イラッ












その後のその子たちの会話は、もうほとんど聞こえなかった。




・・・なんかムカつく・・・



誰かすでに好きな人がいるならまだしも・・・

好きなやつもいないのに俺にも惚れない・・・






ムカつく・・・






意地でも惚れたと言わせたい・・・




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