第1章 季節外れの転校生
え・・・?
いま聞き間違いじゃなかったら・・・
「みんな俺を好きになるZE☆」
的なこと言った?
え・・・??
とりあえず、もう一度結城君の方を見てみるが、
「ふふふ」と笑って、
逆に私を見下ろしてきているだけだった。
ってか、さっきまで”僕”って言ってたのに
“俺”って言ってるし・・・
キャラまでなんか変わってる・・・
セ「キミもあんなこと言ってたけど、
まあ、冗談なのかなーと思って
俺と目が合えばコロッと行くかなと思って
試してみたんだけど・・・
いや、キミ凄いね!!!!」
『・・・・・・・・・・・・・』
えっと・・・
もしかして・・・
セ「この至近距離だよ?
やーっぱ、凄いわー」
結城君って・・・
キミ凄いねーなんて言いながら
まだ1人で喋ってる。