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恋のはなし。

第1章 季節外れの転校生






『・・・結城君?』






セ「・・・うわー、初めてだこんなの!
  赤くもならない。目をそらしもしない。」


『・・・ん?結城くん?』





どうしよう。

壊れちゃったのか!?
と思うくらい、話が噛み合わない。

なに!?
怒ってたんじゃないの??






セ「はぁ、なんか複雑~っ」





『え、ちょっと!結城君!なに!?』

我慢しきれなくなり、声を張って聞いてみた。




セ「あ、ごめんね?さっき教室で黒髪ロングと
  ちっこいのと話してたの聞こえちゃって」






あ、やっと会話できた・・・



ん?でも黒髪ロング?ちっこいの?

あぁ、唯ちゃんと修二かな?

唯ちゃんはいいとして、ちっこいのって・・・プププ
後で言ってややろーっと




んで、話してたのが聞こえたって言ってるけど
何の話だ?

結城君のことは話したけど、
別に大したこと言ってないし・・・









『それで・・・?』



セ「ふふ、キミ言ってたでしょ?
  イケメンを見ても何とも思わない体質だって」

あー・・・そう言えば言ったな・・・




『あー、・・・はい。
 それが何か・・・?』

セ「・・・・・・・」

『結城君?』



結城君はもう一度、ぐいっと近づいてきた。

そして、まっすぐ私の目を見て・・・










セ「・・・俺さ、世の中の女の子って
  みんな俺のこと好きになるって思ってたんだよ」











『・・・・・へ?・・・・』








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