第9章 番外編 出会い
“気分悪いわね”
『・・・・・・・・っ』
桜井さんまで・・・
桜井さんとは、
仲良くなれると思っていたのにな・・・
悲しかったが、
それよりも早くここから離れたかった。
「だよね~?
本当身の程を知ってほしいって言うか
困っちゃうよね~」
◆「・・・ふふっ
そうね・・・一緒にお昼だなんて・・・
ご飯が不味くなるわ・・・」
「言うね~、
桜井さんも我慢してたのか~
ごめんね、もっと早く言えばよかったね」
◆「・・・・本当・・・・
もっと早く言えば良かったわ・・・・」
桜井さんの声質が急に変わった。
「・・・・・え?」
◆「あなた達と一緒にいることほど・・・
気分が悪いものはない・・・」
・・・えっ
振り向くを、立ち上がっている桜井さん。
その視線は、さっきの田中君よりも
鋭いものだった。
「え・・・?桜井さん・・・?」
田中君は、
立ち上がり睨みつけてくる桜井さんに
手を伸ばした。
◆「触らないでっ」
それは完全な威嚇・・・
◆「・・・・友達のことあんなに言われて
気分悪くなって、当たり前でしょ・・・」
「・・・・・ぇ」
◆「一緒にいることが迷惑・・・?
それは、こっちの台詞よ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
◆「あなた達みたいに、
人を見た目や表面でしか見れない人達といて・・・」
「え・・・桜井さん・・・・?」
◆「こっちまで低能な奴らだと思われる方が
よっぽど迷惑よ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・っ」
『・・・・・わぉ・・・』
驚いた・・・
静かにしてたと思ったら・・・
見事に俺の言いたいこと
全てを言ってくれたのだ。